去る8月7日に行った「放射能測定と食材選びの考え方」勉強会について振り返ってみようと思います。
ネットを使い慣れている方にはご存知の情報かと思いますが、オーサワ扱いの中力粉から10Bq/㎏以上のセシウムが検出れているようだ、という情報がありました。ヒナタヤは商品を仕入れるたびに「生産年度が切り替わっているか」「産地」「放射能測定はしているか」を確認してきました。ムソーは(現在は)3Bq/㎏、オーサワジャパンは10Bq/㎏、桜井食品は1Bq/㎏を下限値(セシウム134.137それぞれの下限値)としてそれぞれ測定をしています。
これはオーサワジャパンの場合を例にとると、下限値を下げて測定すればたとえば5Bq/㎏のセシウムが「あって」も、下限値が10Bqならばそれ以下は「あっても」「検出されず」ということになります。なので10Bq/㎏以上は出ていないけれど、それ以下なら少しだけど「出ている」。下限値を下げて測った市民測定室の結果だと「10なんベクレルかが」「検出された」、ということになったわけです。
「基準値」という言い方に変えれば、オーサワジャパンの基準値は「セシウム134.137積算で20Bq/㎏」という言い方になるかと思います。HPの書き方を誤解のない書き方に変更されました。http://www.ohsawa-japan.co.jp/goods/housya.html
現在ヒナタヤでは、オーサワの中力粉と完全粉の扱いをやめております。(受注発注とさせていただいています)(小麦粉は重量が大きい・・摂取量が大きい・・ので下限値を低く設定し、測定している桜井食品のものを中心にしています)
ここで、このことをお客様にどう説明したらいいのか、なのです。
もうここまでお読みになって「拒否反応」のある方もいらっしゃるでしょうし、私程度には理解されていて、一概に「検出せず」であっても、下限値によっては全く違ってくる、くらいには理解されている方もいらっしゃるでしょう。下限値1Bq/㎏まで下げるにはどんな器械で測定しているのか、ヨウ化ナトリウムシンチレーションと「ゲルマ」の違いをご存知の方もいらっしゃるし、そうでない方もいらっしゃる。
そして、いったい、10Bqと20Bqの違いがなんなのか。10は何か、3は何か、1は何か。はたまた国の基準値の100や50はいったい何なのか。原発の近くで暮らさざるを得ない方々はいったいどうするのか。
10Bq/㎏下限値で測定していて「検出せず」の国産の食品と、測ってるかいないかも分からなくてどんな材料で作られたか分からない食品と比べて、その10Bq/㎏以下の不透明さ「あるかないか分からない」がなんとなく危険ぽく感じたり・・・。
・・・この話は「その3」に続きます。
下記は8月7日に飯田の市民測定室で測定してきた結果です。いずれも検出されておりません。左側の0というのが平均値。右側が「ばらつき」です。
このほかに「平出菜種油」を測定しましたが、全く問題ありませんでした。(現在の菜種の産地は、北海道・青森・長野県だそうです)
「その3」に続く・・・・
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№136 玄米ポンセン(オーサワ)
12.11.3賞味期限
山形産とのこと(オーサワジャパンに問い合わせ)
ヨウ素131、セシウム137、セシウム134、カリウム40の順に
0±9.8 0.4±14.1 0±13.1 121±172
3600秒 146g(14枚)を粉にして
量が少ないので下限値が高いが左が0なので、「不検出で良いと思う」とは立田さんコメント。大杉さんは「感覚としてはね」(でしたっけ?)
未来食(つぶつぶ)では、ポンセン・菜種油・甘酒・豆乳と混ぜてクリームにします。重量が重いものを気にしたほうがよかったかも。全部混ぜて測るとか。(中村)
№137 アリサン強力粉全粒粉
13.02.09賞味期限
アメリカ産オーガニック(パッケージに記載)
0±1.6 0.2±2.3 0±2.1 113±35.6
3600秒 872g
№138 車麩(オーサワ)
13.3.20賞味期限(2010年度材料使用最後のロット・以降切り替わりました)
0±1.3 0±1.9 0.0±1.8 12.7±22.9
<1.3 <1.9 <1.8 <35.5
3600秒 708g
車麩12枚を家庭用浄水器800mlの水で煮切ったもの。
未来食では、車麩3枚を200mlの水+自然塩小さじ1/4+昆布5センチで煮切ってから料理に利用します。切り替わった際にも同じように測って比較しようと思います。